定休日／水曜日

オーブンミトンはシュークリームが有名な店で、ケーキ好きの人だったら半分くらいの人が知っているんじゃないでしょうか。今回は、その店のシュークリームの話です。

まず第一印象としては、「小さくてかわいらしい。」というものでした。しかし食べてみるとこの位 の大きさがちょうどいいんだなというのがわかります。

ここのシュークリームの特徴はカスタードクリームにあります。とてもミルクの風味が際だっているのです。そして懐かしくなるようなぽってりとした甘さがあります。それは、カスタードクリームにはあえてバニラビーンズを入れず、卵と牛乳の香りをいかしているからです。さらにカスタードクリームを炊く時間を長くして水分をとばし、卵・牛乳のこくと旨味を凝縮させているようです。そして合わせる生クリームには動物性の脂肪分の高いクリームを固めに立てて使用しています。そのため小さいシュークリームでも、十分にカスタードクリームのこくと風味が感じられます。

金柑とゴマのタルトですが、これは甘いタルトの生地にアーモンドクリームを敷き詰めてその中に砂糖で煮た金柑のコンポートを入れて、表面 にいった白ゴマを一面にまぶしつけて焼いたものです。

金柑はシェフの実家のある鹿児島から取り寄せているらしいです。金柑はあまり洋菓子では扱われることがないので、私はここで初めて金柑のケーキを食べました。

金柑には、甘みと酸味そして強い苦みがあります。そのために食べたときにははっとするような強いインパクトがあります。だから優しくてこくのあるアーモンドクリームとはとても相性がよいです。今まで金柑が洋菓子に使われていなかったのが不思議なくらい違和感がなくおいしいお菓子でした。また表面 にまぶしてあるゴマはとても香ばしくてプチプチとした食感が楽しいです。