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Sweet Cafe TOPアルザス便り>vol.27「Bonne année !!」

vol.27「Bonne année !!」
みなさん、明けましておめでとうございます。

こちらでも1月1日は祝日ですが、日本と違ってお休みは1日だけ(といってもNoélにバカンスがあったりします)で2日からはいつもの日々がやってきます。
それでも12月31日は年越しで、だいたいは友人たちと集まってフェットをするというのが恒例みたいです。
そのため、みんなが集まる機会があって、その場でガトーを食べるので、Noélに引き続き31日もパティスリーは大忙し。
▲様々なブッシュドノエル
▲新年を迎えるケーキ達
Noélでは、Bûche de Noélが中心ですが(写真1)、年末の時期はNouvel annèe(新年)のケーキが並びます。

ここで、注目しておきたいことは、やはり新らしい年のためのケーキなので、幸運をもたらすアイテムがデコレーションと使われている、ということです。
それらは何かといいますと・・・・・

◎fer à cheval…蹄鉄
◎cochon …豚
◎ramoneur…煙突掃除夫(はしごを持っている人の飾り)
◎trèfle à quatre feuilles …四葉のクローバー

 
▲蹄鉄の形をしたケーキ(写真奥)
▲豚 ▲煙突掃除夫 ▲蹄鉄、豚、クローバー、掃除夫の飾り
四葉のクローバーは日本でもおなじみで、珍しいものなので見つけることができれば幸運。これと同様に、森の中とかを歩いていてもし馬の足跡を発見することができればそれも幸運なので、蹄鉄も幸運の象徴。

豚はどうやら幸運を運んできてくれるらしく、そしてこの象徴はドイツからもたらされたものらしいです。ただ、煙突掃除夫はなぜかはわかりませんでした。
▲クローバーの飾り  
そして、この同じ時期だけ売られているパンもあります。ブリオッシュやクグロフの生地にレーズンかチョコチップがはいったプチ・パンや20センチくらいの大きいブレッツェルです。
このブレッツェルは、たぶんみんなが集まったときとかに食べるから大きいのではないのでしょうか?
  ▲ブリオッシュやクグロフの生地のプチパン ▲大きな大きなプレッツェル!
そして、この年末くらいから1月にかけてよく売られているのがgalette des Rois !! (ガレット・デ・ロワ)
このガレット・デ・ロワをなぜ食べるのか?と質問したところ、les rois mages (キリスト誕生の際に訪れた東方の三王・三博士)を記念して(思い出して)食べる、とのこと。Épiphanie(la fête des Rois) という日がこのles rois mages の日らしく(年によって日が変わります.今年は1月8日でした)。

そう考えると、ガレットは1月中は売られていますが、やっぱりこの日あたりにかけて、一番売られていたような気がします。
ただし、les rois mages (東方の三王・三博士)がガレット・デ・ロワを食べたというのではなくて、なぜガレット・デ・ロワなのかというのは、商業的なもの(日本ならバレンタインみたいな)があるのではないのか?という意見もあり、その意見を聞いたときはなるほど〜と思いました。

ガレット・デ・ロワはfeuilletage(折り込みパイ) とクレームダマンド(こちらではfrangipane フランジパーヌと呼んでいます)のシンプルなお菓子ですが、中身がりんごだったり(つまりはアップル・パイですね)、ショコラの入ったフランジパーヌだったりとバリエーションも様々。
また、ここアルザスではパン(ブリオッシュ生地だと思われます)を使った、ガレット・デ・ロワも売られていました。
▲ブリオッシュ生地だと思われます)を使った、ガレット・デ・ロワ達

そして、ガレット・デ・ロワのお楽しみといえば、中にfève フェーブ(そら豆という意味)と呼ばれる、陶器の小さい人形(写真はちょっと怖いのですが、アルザスの民族衣装を着たかわいらしい女の子のフェーブでした。このフェーブはお店によって様々で、フェーブだけで売られていることもあります。)がひとつ入っていて、それが入っている部分のガレットに当たった人はその日王様になれる!こと。

そのため、紙でできた王冠も一緒に買ったときについてきますし、一人用の小さいガレットやカット売りでも売られていますが、どちらかといえば、4人用・6人用・8人用・10人用・・・・といったホール売りが主体です。

やっぱり、みんなが集まってガレットを食べるのがこの時期の楽しみなのでしょうか?

  ▲紙で出来た王冠

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