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みなさん「ベニエ」(le beignet)というお菓子を知っていますか? beignet を辞書で引いてみますと、「衣あげ、フリッター(果物・野菜・肉などの衣をつけた揚げ物)」とあります。つまりは揚げ物のことを指すようなのですが、お菓子だとつまりはドーナツになります。
最初私がフランスに来たとき日本で言うところのアンドーナツの中がジャムバージョンのものがベニエと売られていたので、ずいぶん長いことそれが「ベニエ」だと思っていたのですが「ベニエ」と呼ばれるものは様々あるということを最近になって気づきました。
ベニエもこの日に食べるらしく、この日のブーランジェリーの張り紙に「今日はマルディ・グラです。ベニエを食べましょう」と書いてあったのを見かけました。 ( 写真右:リヨンでよく売られていた油で揚げたお菓子です。これはベニエとはちょっと違うかもしれませんが。) どうしてこの時期にベニエを食べるのか聞いてみたのですが理由はないそうです。トラディショナル・伝統的なものだとおっしゃっていました。
私の持っているアルザス料理の本にはカルナバルのベニエとして主要な3種類が紹介されています。 ★コンフィチュール(ジャム)入りのもの。 これはイーストで膨らましています。 ★ぺ・ドゥ・ノンヌ(Pets de nonnnes) シュー生地を揚げたもの。 ★キュイス・ドゥ・ダム(Les cuisses de dames) アーモンドプードルが入った小さめのドーナツ、といったかんじのものです。 お店ではジャム入りか、同じイースト生地のプレーンのものが主流ですが、たまに他の二種類のベニエが売られていたりします。(写真右)