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Sweet Cafe TOPアルザス便りvol.7「paques(復活祭)」

vol.7 「paques(復活祭)」
復活祭は、イエス・キリストが処刑された3日後に復活した事を祝う日です。
英語ではイースター・フランス語ではパーク・パックと呼びます。

パック(復活祭・イースター)はこの日と決まっているわけではなく、
「春分後の最初の満月のあとの日曜日」と決められています。

今年は3月28日にあたります。

フランスではパックの翌日の月曜日が祝日になります。

しかし、アルザス地方はちょっと違います。

ここアルザス、67BAS-RHIN県と68HAUT-RHIN県とロレーヌ地方の57MOSELLE県は、パックの前日(金曜日)も祝日になるため(これはドイツの影響があるからみたいです)、ただいま4連休中です!

様々な卵を使ったディスプレイが街のあちこちで見られます。




パックはカトリックの行事ですが、この日はノエル(クリスマス)と同じくらい重要なのだそうです。

この時期になると卵を使ったディスプレーやパティスリーやスーパーでは卵や、うさぎのショコラがたくさん登場します。

卵(les oeufs)というのは、「誕生・復活・春」のシンボルなどの意味があるので復活祭ではよく用いられます。

また、庭に隠された卵をパックの時に子供たちが探す・・・ということが行われたりします。

パックのショコラには卵のほかに「poule めんどり」(卵を産む)「cloche 鐘」などがもちいられるのですが、ここアルザスでは「lapin うさぎ/lievre 野うさぎ」をよく目にします。

▲卵やウサギをモチーフにしたお菓子たち。
何故ウサギ?というと、こっちの地域ではウサギがパックの卵を子供たちに持ってくる(もしくは産む)と考えられているからだそうです。

ちなみに西の地方では鐘がローマにいって卵を持ってくと考えられているのだそうです。
卵をモチーフとしたお菓子もあるし、ケーキの上に卵のチョコをのせたもの、ウサギの顔をしたケーキなどなど、楽しくかわいいお菓子がにぎわっています。
▲この時期に売られていたアントルメです。卵が飾られたり、鳥の巣に見立ててあったり・・・まさに復活祭を祝うお菓子です。▼
右の写真のお菓子は、以前にも紹介した「l’agneau pascal アニョーパスカル(子羊)」です。

これは、ここアルザスのスペシャリテ(この地方だけのお菓子)で、アルザス語では「Lammele」と言うそうです。

そして、このパックのためのディナーにl’agneau(子羊)を食べるのが普通だそうで、そのためこういうお菓子があるとか。
ここに書いてあることは、私が「どうしてなんだろう・・・?」と聞いてみようと思っていたことを、担任の先生が授業中に説明してくれたことなのですが、そのおかげで「そうなんだ〜」と今までの疑問が晴れました。先生ありがとう!!

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