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vol.16「L'ÉCOMUSÉE (レコミュゼ) 」

バスクリネンで有名なjean-vierが1999年にSt.Jean-de-Luz(サンジャンドリュズ)郊外に作った博物館がL'ÉCOMUSÉEです。

バスク地方について、いろんな側面から見ることができる博物館ですので、バスクの特色を知りたい方にはおススメのスポットです。

緑に囲まれた広い敷地内にあり、建物の様式はいかにもバスク!という雰囲気が漂っています。

夏に訪れたので、様々な花や明るい緑でとても美しいロケーションでした。入口にはバスク特集のどっしりしたフォントの石碑。そしてちょっとワクワクするようなアーチをくぐっていきます。

▲バスク特有のフォントの看板 ▲かわいらしいアーチと緑に囲まれたエントランス

▲バスクの民族衣装?をまとった男性の人形

▲数多くの羊!バスクらしいひとコマ

館内には、バスク地方の特色や歴史、文化を紹介する資料が展示されています。

こちらは、バスク地方の典型的な民家の様子をあらわした模型。現代ではちょっと様子が異なるのかもしれませんが、建物の様式はそれほど変わっていないように思いました。白い壁に、赤褐色の柱や窓枠、そしてオレンジの屋根。これはバスクのいたるところで見られる風景です。

バスクの生活風景ということで、たくさんの羊たち、エスプレット(バスク特有の唐辛子)缶にはいったものなどが見られます。

▲バスクの生活様式を表した模型 ▲たくさんの羊に加え馬も飼っていたよう。

▲バスクの唐辛子エスプレット

館内では、バスクに関する映像が流れます。解説はもちろんフランス語なので、ちょっと理解するには難しいのですが…。バスク国旗やバスクのスポーツなどについての紹介がされました。

バスク国旗は、赤いベースに白い十字架と緑の対角線で構成されています。それぞれの色には意味があり、赤はバスク人の血、白はクリスチャンの十字架、緑はバスクの大地を表しているとのこと。

そもそも「バスク人」という定義があるのか?というとちょっと曖昧な気がしますが、明瞭な定義としては「バスク語」を話せるかどうか?ということ。現在バスク語を話せるのはフランスバスクで人口の30%、スペインバスクで50%だそうです。

それからバスクの伝統的なスポーツPeloto(ペロタ)の紹介も印象的でした。Pelotoは素手やCesta(セスタ)という木製の器具を使ってボールを壁に打スカッシュに似たスポーツです。バスクではとても盛んなスポーツで、バスクのレストランなどではPelotoで使う道具をディスプレイとして飾っているところもありました。

※参考URL  ペロタバスク国際連盟
http://www.fipv.net/cas/inicio/index.htm

※ペロタの試合様子やCestaの製作工程などはYou Tubeでも見ることができるので、興味のある方は検索してみてください。

▲こちらはうろ覚えなのですがペロタする際の昔の服装だったかと ▲ペロタの試合映像

▲バスクリネンにローブリュー(中央)と左右にペロタで使用するセスタの刺繍


おこちらは、バスク発祥のリキュールIZARRA(イザラ)。
IZARRAはバスク語で「星」の意味。薬草をを使用したリキュールで、1835年に考案されバイヨンヌで生産されています。グリーンとイエローの2種類があり、お祭りのときなどよく飲まれているそうです。

グリーンラベルはグレープフルーツジュース、イエローラベルはオレンジやマンゴーのジュースと割ってカクテルをつくるとおいしいとのこと。
日本では入手できないようなので、ぜひバスクを訪れたら一度味わってみてくださいね!

ここエコミュゼで試飲させてもらいましたが、このときはリンゴジュースで割ったものを飲んだような記憶があります。(曖昧な記憶ですが。。)ミュゼに併設されているショップでもこのIZARRAは販売されているのでお土産にもいいですね。
▲IZARRAのポスター ▲IZARRAを貯蔵する大きな樽 ▲蒸留する器具
そしてjean-vierといえば上質なバスクリネン!
バスクリネンは、元来牛の日差し除けとして使用されていた布だったそうです。そのためjean-vierの商品についているタグには牛の背中に布をかけたイラストが入っています。

シンプルなものとしては、白をベースに単色(緑、青、赤)のラインが入ったものが多いです。その他に最近では左の写真のように何色か組み合わせた洗練された雰囲気のリネンも人気のようです。

特徴としては、7本のラインが入っていること。バスク地方は7つの地域から構成されているのでその地域を表しているとのこと。

ここエコ・ミュゼでは、小さなランチョンマットから大きなテーブルクロスなど様々な製品を販売しています。私は、バスクらしさをデザインしたトーションを2種類購入しました。(ガトー・バスクをモチーフにしたものと、羊&サクランボをモチーフにしたもの)とてもかわいくて使うのがもったいないくらいです。

敷地内にはレストランもあるので、自然に囲まれたこのミュゼでバスクの文化にふれながらゆっくり半日過ごすのもいいですね。
▲光沢が美しいクッションカバー ▲サクランボをデザインしたお皿

▲ean-vierのタグには日差し除けとして牛にバスクリネンをかけた様子が描かれている

【shop data】
L'ÉCOMUSÉE (レコミュゼ)
HP http://www.jean-vier.com/ecomusee.aspx

jean-vier(ジャン・ヴィエ)
HP http://www.jean-vier.com/


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