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Sweet Cafe TOP>イベントレポート>スイーツプリーズ主宰 第2回講習会


講習会概要

日程 2007年9月27日
会場 ドーバー洋酒貿易 講習会場
講師 ロートンヌ 神田広達シェフ
主催 Sweets Please(スイーツプリーズ)

会場に入ると、お菓子の講習会とはちょっと様子が違います。前方に大きなスクリーンがセットされているのです。何がはじまるのかと思いきや、なんと神田シェフが産まれてから現在に至るまでの映像が流れ始めました!

かわいらしい幼少の頃から、ロックに目覚めた青春時代、そしてお菓子の世界に入ってからの修業時代〜ロートンヌのシェフを務め現在に至るまでを面白いナレーションと共に楽しめる内容でした。
参加者の皆さんは講習会を始める前に、シェフに対してぐっと親しみがわいてワクワクした気持ちで講習会を迎えられたのではないでしょうか?
講師プロフィール
神田広達シェフ

1972年生まれ
1990年から4年間ら・利す帆ん」で修行後、日仏を行き来しながらコンクールに挑戦。その間にフランスパリのチョコレートワールドカップ「ジャンマリーシプナレル」部門賞で第2位を受賞。
1997年にロートンヌのオーナーシェフになる。

ロートンヌ公式HP
http://www.lautomne.jp/
講習会で作ったお菓子の紹介 


定番の焼き菓子マドレーヌです。シンプルな焼き菓子だけに、ちょっとした工夫や工程で差が出るお菓子です。

もちろん素材もおいしいものを使います。バターには、香り高い発酵バター、そして爽やかさを出すためにレモンペーストやレモンゼスト、そして自然な甘さを出すためにレンゲの蜂蜜を使用しました。

通常マドレーヌは仕込んだ後生地を休ませます。神田シェフは、仕込んですぐに型に絞ってそのまま休ませる手法をとっていました。
なぜなら、生地を(ボールに入れたまま)休ませた場合型に絞る際再度生地を混ぜ合わせることでストレスを与えてしまうからとのこと。

そんな工夫をして焼きあげたマドレーヌは、ほっと安心できるような優しく懐かしい味わいでした。

▲生地を型に絞ってから休ませます ▲オーブンの中でふっくらと焼き上がる様子 ▲焼きたてを試食しました!


スニッカーズをパティシエが作ったらどんな感じになるんだろう?というイメージでシグネイチャーを作り出したという神田シェフ。
お菓子作りのヒントや刺激はいろんなところに転がっているんですね。

シグネイチャーはサインという意味がありますが、シェフが使っていたギターも同名だったとのこと。そのギターが赤茶色の木目模様で、その様子が似ているこのお菓子に「シグネイチャー」を命名したそうです。

シグネイチャーはチョコレートの様々な味わいと食感を楽しめる一品です。ザクザクッと軽快に崩れる歯ごたえのロイヤルティーヌと、口の中です〜っと溶けていくクレームショコラの対比がとても印象的なお菓子でした。

▲チョコレートはブレンダーで乳化させる ▲最後の仕上げまで気が抜けません ▲アントルメ仕上げのシグネイチャー


聞き慣れない名前のお菓子ですが「モデナ」とは、イタリアの地名です。最初にシェフがモデナを意識したのは、使っていたバルサミコ酢がモデナ産だったからとか。偶然にもモデナにはシェフの大好きなフェラーリの会社がある場所でもあります。
そのために、このお菓子ちょっとイタリア風でもあるんです。ピスタチオの緑、フランボワーズの赤、ホワイトチョコレートの白、とイタリア国旗の組み合わせと同じ色彩を使っています。

構造はやや複雑なお菓子ですが、どの味が突出するというわけでもなくチョコレートとフランボワーズの洗練された味と、それを受け止めるピスタチオのサブレの相性がとても合っていました。

今回は、プティガトーの他にクリスマス仕様としてブッシュ型にも仕上げて頂きました。プティガトーとは印象ががらっと異なり、とても華やかで賑やかなクリスマスケーキへと変身しました。

▲ベースに使ったビスキュイショコラの試食 ▲丸く繊細なショコラを飾る ▲モデナのクリスマスバージョン
講習会を終えて
今回司会を務めて下さったのは、ドゥマール・ジャポンの上村さんです。 神田シェフとは以前からのおつき合いということで、息もぴったりでした。途中上村さんから素材や製法についての質問が飛び出したり、笑いを誘う場面があったりと、真面目だけど和やかな雰囲気で進行して下さいました。

講習会というと、ちょっとかしこまって堅苦しい空気になりがちですが、参加者の皆さんも楽しくリラックスした状態で時間を過ごせたのではないでしょうか?
このリラックスした雰囲気のためか、講習中には参加者の皆さんから次々に質問がでてきて、その都度シェフが丁寧に説明して下さるという活気溢れる講習会になりました。

この講習会は紹介制で次回につづくのですが、神田シェフが次回の講師として紹介して下さったのはマンダリンオリエンタル 東京で活躍されている五十嵐シェフです!
▲明るく元気なロートンヌのスタッフ達 ▲最後は全員で記念撮影! ▲お土産に頂いたロートンヌの焼き菓子

 

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