スイーツ 食べ歩きの本
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定番の焼き菓子マドレーヌです。シンプルな焼き菓子だけに、ちょっとした工夫や工程で差が出るお菓子です。 もちろん素材もおいしいものを使います。バターには、香り高い発酵バター、そして爽やかさを出すためにレモンペーストやレモンゼスト、そして自然な甘さを出すためにレンゲの蜂蜜を使用しました。 通常マドレーヌは仕込んだ後生地を休ませます。神田シェフは、仕込んですぐに型に絞ってそのまま休ませる手法をとっていました。 なぜなら、生地を(ボールに入れたまま)休ませた場合型に絞る際再度生地を混ぜ合わせることでストレスを与えてしまうからとのこと。 そんな工夫をして焼きあげたマドレーヌは、ほっと安心できるような優しく懐かしい味わいでした。
スニッカーズをパティシエが作ったらどんな感じになるんだろう?というイメージでシグネイチャーを作り出したという神田シェフ。 お菓子作りのヒントや刺激はいろんなところに転がっているんですね。 シグネイチャーはサインという意味がありますが、シェフが使っていたギターも同名だったとのこと。そのギターが赤茶色の木目模様で、その様子が似ているこのお菓子に「シグネイチャー」を命名したそうです。 シグネイチャーはチョコレートの様々な味わいと食感を楽しめる一品です。ザクザクッと軽快に崩れる歯ごたえのロイヤルティーヌと、口の中です〜っと溶けていくクレームショコラの対比がとても印象的なお菓子でした。
聞き慣れない名前のお菓子ですが「モデナ」とは、イタリアの地名です。最初にシェフがモデナを意識したのは、使っていたバルサミコ酢がモデナ産だったからとか。偶然にもモデナにはシェフの大好きなフェラーリの会社がある場所でもあります。 そのために、このお菓子ちょっとイタリア風でもあるんです。ピスタチオの緑、フランボワーズの赤、ホワイトチョコレートの白、とイタリア国旗の組み合わせと同じ色彩を使っています。 構造はやや複雑なお菓子ですが、どの味が突出するというわけでもなくチョコレートとフランボワーズの洗練された味と、それを受け止めるピスタチオのサブレの相性がとても合っていました。 今回は、プティガトーの他にクリスマス仕様としてブッシュ型にも仕上げて頂きました。プティガトーとは印象ががらっと異なり、とても華やかで賑やかなクリスマスケーキへと変身しました。