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ラ・プレシューズ 営業時間/10:00〜19:00  定休日/月不定休
住所/東京都港区南麻布5−2−37 TEL/03-5798-4845
http://www.la-precieuse.com/ 交通/地下鉄日比谷線「広尾」駅 徒歩3分
今月は、私の最近のお気に入りのラ・プレシューズの焼き菓子です。こちらのオーナーシェフは以前、東京新橋にあったペシェミニョンで働いていたために、現在北海道にあるペシェミニョンの焼き菓子と種類や形態がほぼ同じ様な感じです。
(わたしは、北海道のペシェミニョンの焼き菓子を一度取り寄せたことがあるので、そちらの方もホームページにて紹介しています。興味のある方は是非ご覧下さい。)
今回は自分の食べたい焼き菓子を選んで、お店の方に詰めてもらいました。箱台は180円で、茶色くて段ボール紙のような素材でした。よく無印良品で見かけられるようなクラフト素材です。
その箱をざらざらして厚みのあるクリーム色の包装紙で包んでいます。この包装紙には、店名のロゴが立体的に浮き出ています。それなので、包装紙はクリーム色の一色です。リボンは淡い緑色で艶のあるサテン生地です。
このお店のカラーは白と淡い緑色のようなので、ラッピングにもこの2色を用いているようです。
そういえば北海道のペシェミニョンは白と深い緑色を基調としたのラッピングでした。白と深い緑色だとはっきりしていて落ち着いた印象です。ラ・プレシューズは淡い緑色なので上品で優しげな印象です

包装紙はセロハンテープを使わないでリボンで締めて固定しているために、リボンをはずすと簡単に包装紙がはがれます。セロハンテープがついていると包装紙をはずすのが面 倒なためついびりびり破ってしまうこともあるので、こういう包装だとはがすのに手間もかからないし、きれいにはがせるのでいい方法だと思います。
購入した焼き菓子はマドレーヌ、ガレット、ダックワーズ、フロランタン、フィナンシェ、ヘーゼルナッツ風味のフィナンシェ、サブレシトロン、リーフパイ、エンガディナーの9種類です。 サブレシトロンは6枚入りで600円です。それ以外の焼き菓子は全てひとつ入りで価格は大体180円くらいでした。すべて透明のセロハンの袋に入っていて、店名のロゴが書かれています。

焼き菓子の大きさはやや小さめで焼き具合は普通です。焼きが甘すぎることも強すぎることもないくらいです。

この焼き菓子の中から、一部を紹介していこうと思います。
ダックワーズはメレンゲにアーモンドの粉などを加えて作るふわっとした焼き菓子です。このお店のダックワーズは、表面 がサクッとしていて、中はふんわりしっとりしています。この食感の差が非常に楽しめるお菓子です。クリームの味も主張しすぎることなく、生地のおいしさを味わえます。私はこのお店のダックワーズが好きでいつも購入するのですが、今回購入したダックワーズは残念ながら生地が硬くていつもの味ではなかったです。作ってから日にちが経っていたのか、仕込みがうまくいかなかったかだと思います。いつも同じレベルの商品を提供することは難しいながらも大切なことなんだなと改めて感じました。

エンガディナーは、サブレの生地の中に、クルミとキャラメルを入れたものです。キャラメルは生クリームと砂糖をこがしたものなので、ねっとりとした濃厚な味わいです。このお店のキャラメルは柔らかめで食べると糸を引くくらいでした。その柔らかさのために、キャラメルが口の中でゆっくりと甘ーく溶けていきます。その甘さがかなり濃厚でのどが渇くようなしっかりした甘さです。私はこのキャラメルの部分の柔らかさと濃厚な甘みが気に入りました。このお菓子には牛乳や珈琲などのしっかりとした味の飲み物が合うと思います。

フロランタンは、サブレ生地の上にスライスアーモンドをのばして、焼いてキャラメリゼしたものです。このお菓子は結構しっかり焼かれていて香ばしくてさっくりしていました。仕上げにお菓子の半分の範囲だけチョコレートでコーティングしていました。フロランタンはチョコレートをかけているものとそうでないタイプのものがありますが、個人的にはチョコレートはかけてない方がいいかなと思っていたのですが、食べてみるとチョコレートとサブレ生地がとても相性がよくておいしかったです。ただやはり、チョコレートをかけることによってアーモンドをキャラメリゼした味がチョコレートの強い味によって消されてしまうのではと思いました。その辺りまで考慮して、半分だけチョコレートを付けたのかもしれませんが。

このお店の焼き菓子は、フランス菓子のオーソドックスでシンプルなものが多いです。そしてアーモンドとバターを使ったこくのあるお菓子が多いように感じました。そのためひとつひとつのお菓子に存在感があり、ひとつ食べただけでも満足感が得られます。

特に目新しい、変わったものや派手なものはないのですが、シンプルでおしゃれな感じを受けるし、みんながおいしいと感じられるような素直な味のお菓子が多いのでので、大人の方への贈り物に向いていると思います。実際このお店に行くと、地方発送用の焼き菓子がいくつも準備されていました。贈り物のお菓子として人気があるようです。


ル・パティシェ・ヨコヤマ 営業時間/10:00〜19:30 定休日/火曜日(祝日の場合翌日)
千葉県習志野市谷津4-8-45   TEL/047-453-388
http://p-yokoyama.jp/ 交通/京成線の谷津駅 徒歩4分
今月は以前ホームページで紹介した ル・パティシェ・ヨコヤマの焼き菓子の詰め合わせです。これは元から詰め合わせて包装されているものをそのまま購入しました。価格は1800円でした。

包装紙はベージュで茶色くて艶があり、お店のロゴが金色で入ったリボンがかけられていました。そして金色のシールでとめていました。シンプルで大人っぽい包装でした。

中に入っている焼き菓子はマドレーヌ、フィナンシェ3種類、クッキー2種類、チョコレート菓子、フルーツケーキ2種類でした。
マドレーヌは谷津干潟の卵というネーミングでそのとおり卵の形をしたマドレーヌです。マドレーヌとはいっても、一般 的な卵とレモンの香りがするマドレーヌではなくアーモンドの香りが濃厚で、生地の密度が濃いどっしりとした食感のものでした。

フィナンシェはプレーンと紅茶とチョコレート風味の3種類でした。プレーンなものは焦がしバターとアーモンドの香りが強く、しっとりとしていました。紅茶はアールグレイのような香りがぷんぷんしていました。

クッキーはアーモンドの入ったクッキーと苺ミルククッキーの2種類でした。この苺ミルククッキーが珍しく、かなり気になっていたのですが、見た目はくすんだピンク色ではじめは桜のクッキーかと思いました。乾燥苺の粒が入っています。たべると、苺ポッキーのような苺の香りと味がしておもしろいです。

チョコレート菓子は、クランチチョコレートみたいなお菓子です。ナッツを砕いたものにミルクチョコレートをかけ薄くのばして、カットしたものです。こういうお菓子はなじみがあるので、おいしく頂けました。チョコレートも結構苦みが少なくて、甘くてマイルドなものを使っていました。子供も大好きな味だと思います。

フルーツケーキはプレーンのものと、キャラメルシナモン風味のものです。私はこのキャラメルの方が気に入りました。キャラメル風味のために色は褐色で、中にはドライフルーツやナッツが入っていました。シナモンが入っているために、ドライフルーツの酸味と甘みが引き立ちおいしかったです。

全体的に素朴な焼きっぱなしの焼き菓子が多いと思います。
今はオープンしたてだからなのか結構定番の焼き菓子がメインになっていました。これからまたお店が落ち着いてきたら焼き菓子の種類も増えていくと思います。そしてお菓子の包装などにも変化が出てくると思います。

オープンしたばかりのお店が2,3年後にどう変わっていくのかが楽しみです。

リリエンベルグ 営業時間/10:00〜18:00 定休日/火・第1・3月
神奈川県川崎区麻生区上麻生4-18-17 TEL/044-966-7511
http://www.lilienberg.jp/ 交通/小田急線新百合ヶ丘駅 徒歩15分
今月の焼き菓子は以前何回かホームページでも紹介したことのある神奈川県のリリエンベルグの焼き菓子です。
ラッピングは白くて厚みのある紙に、金色かかったベージュのサテン生地のリボンをかけていました。リボンには、同店の百合のイラストのタグを付けていました。とても上品で、リボンのかけ方にも非常に気を使っているようで丁寧に包装されていました。

ギフトの価格は2900円です。内容は、エンガディナー、フィナンシェ、ブルクテアター、ガレット、ダックワーズ、フロランタン、ポルボローネ、ギプフェルでした。ポルボローネは3袋入っており、他の焼き菓子は全て2袋ずつ入っていました。

箱の中には、薄い半透明の紙が敷いてあり、焼き菓子全体を包んで、上にシールを貼ってありその上には焼き菓子のカタログをおいてありました。箱を開けて、まずこの半透明の紙に包まれているというだけで、お菓子の価値が上がるような演出効果があるように思われます。上品さ、高級感を出したいときには、こういう包装もいいのではないでしょうか。
焼き菓子は整然と並べられていました。お菓子のひとつひとつの大きさもそれほど差がなく、ラッピングの方法も透明のビニールに入れられていて、統一感を出していました。

印象に残った焼き菓子について述べていきます。
エンガディナーはスイスの伝統的な焼き菓子です。クッキー生地の中にキャラメルクリームとクルミを入れて焼いたものです。リリエンベルグのエンガディナーは楕円形をしています。楕円形のクッキー生地の中に、キャラメルクリームと焼いたクルミを閉じこめています。こうやって、中の材料を閉じこめることで、クルミやキャラメルの風味が損なわれにくいと思います。中のクルミはやや大きめで香ばしい香りがしました。
ギプフェルは、オーストリアの焼き菓子ですが、三日月型のクッキーです。この焼き菓子はほろほろ、サクサクした食感とナッツの香ばしさが特徴です。リリエンベルグのギプフェルはとてもサクサクして食感が軽く、ヘーゼルナッツとアーモンドの香りがとても香ばしいものでした。甘さも控えめで、誰からも好かれそうな味です。ちなみにこのお菓子の袋には、クマさんが三日月を持ったイラストが入っています。

ダックワーズは焼き色は白っぽく、生地の表面はしゃりしゃりしています。しかし中はふんわりしていました。サンドしてあるのは、コーヒー風味のバタークリームとラムレーズンです。結構ラムが効いているので口の中でお酒の香りがほわ〜と広がりました。ダックワーズにはキャラメルクリームやアーモンドのクリームなどを挟んでいるお店が多いのですが、リリエンベルグはコーヒー風味のクリームでした。そういえば、埼玉県のシュークルダールも同様にコーヒークリームとラムレーズンを挟んでいたような気がします。

ポルボローネはスペインのお菓子です。スペインのお菓子ってあまり日本では知られていないと思いますが、このポルボローネというお菓子は食感がおもしろいからか、作っているケーキ屋さんもたまに見かけます。このお菓子は小麦粉を使う前に一度オーブンで焼くために、色は茶色くて、きな粉のような香ばしい香りがします。それから、粉を焼くことによって、粉の粘りけの元であるグルテンが働かなくなります。そのためとてももろいお菓子になり、食べていくうちに口の中でどんどん溶けていきます。わたしはこの口の中でじゅわーと溶けていく食感が苦手なのですが、この食感が好きなんだという方も結構います。

やはりリリエンベルグのギフトは「上品」がキーワードになっていました。ラッピングに用いている紙やリボンの色は清楚で抑えめにしており、中に入っている焼き菓子も大きすぎず、ひとつひとつが丁寧に作られています。一番印象的だったのは、箱にかけてあるリボンのかけ方がとても美しかったことです。こういうひとつひとつの丁寧な仕事ぶりが積み重なってお店の評判がよくなっていくのではないでしょうか。


ベルグの4月 営業時間/9:00〜19:00 定休日/月曜日
神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-19-5 TEL/045-901-1145

今月は「ベルグの4月」という変わった名前のケーキ屋さんです。

この名前の由来がショップカードに説明してあります。簡単に説明しますと、このお店のオーナーは以前レマン湖畔のホテル・デ・ベルグで洋菓子職人として修行していました。ヨーロッパの長い冬が終わり4月になると、春の果 実が並び始め、ホテル・デ・ベルグにも暖かい光があふれ活気が増してきたようです。この頃への様々な思いを込めて、店名をベルグの4月と名付けた様です。

私はこのお店には3,4年ほど前に行ったことがあります。まだ学生の頃で、そのときは紅茶のプリンとガトーショコラを買った記憶があります。その紅茶のプリンがとても苦かった思い出があるのですが・・。そのときたまたま苦かったのか、いつも苦いのかはよくわかりません。 そして、このお店の焼き菓子のパンフレットがもの凄くかわいいのです。私はよくお店のパンフレットをもらって集めているのですが、このお店のものは、かなりお気に入りの方に入ります。

イラストでお菓子の説明をしているのですが、色もあまり多く使わずにベージュと茶色という落ち着いた2色のみを使っています。そしてイラストはお菓子と、子供の絵で構成されています。 このイラストを描いているユニットのことを学生時代の友人が非常に好きで、それからいろいろ話を聞きました。このパンフレットを手がけているのは k.m.p.という二人組です。このお二人は以前デザイン関係の会社にお勤めしていられたようですが、独立してフリーで働いているようです。 k.m.p.の本を友人からもらって読んでいったのですが、その中にベルグの4月のことも掲載してありました。その本を読んでから「あー、ベルグに行きたいよー!」と熱が高まってしまいました。

焼き菓子のギフトは何種類かありましたが、私は自分で焼き菓子を選んで、ギフト用に包装してもらいました。購入したのはマドレーヌ、フィナンシェ、ダックワーズ、ベルグパイ、クッキーの詰め合わせ、メレンゲ菓子、マカロン4種類、バターケーキ2種類です。

焼き菓子の価格は大体120〜180円くらいと思っていたより安いです。焼き菓子の袋も k.m.p.のイラスト入りで、子供3人がお菓子を持って、「はやくたべてみて。」といっています。これも思わず顔がほころんでしまうかわいさで、本当に早く食べてみたくなってしまいます。

マドレーヌ、フィナンシェは定番の味です。マドレーヌはレモン風味で卵の風味がよく感じられます。少し目が粗いように感じました。私はもう少しきめが細かいしっとりしたものが好きです。フィナンシェはバターの香りがしてしっとりしたものでした。 ダックワーズは長方形で生地はふわふわでした。クリームはキャラメルバタークリームなのですがバターの味と香りを強く感じました。バタークリームと言うよりバターそのものを食べている感じでした。

ベルグパイはシナモンと砂糖をパイにかけたものです。葉っぱの形をしていて、よくあるリーフパイですが食感がきちんとサクサクとしていておいしかったです。やはりパイは食感が命ですね。珍しかったのがワイルドストロベリー入りのパウンドケーキです。苺と言えばほとんど生や冷凍で用いられるのですが、このお菓子ではドライフルーツとして使用されています。食べると苺の香りと甘酸っぱい味が凝縮され強く感じました。思っていたより苺の味が主張されていて、びっくりしました。

マカロンはかなりぷっくりした丸い形です。ほとんどボール状というくらい丸いです。普通 マカロンというと、薄くてやや丸みのある形です。ですからそういうマカロンと比べて子供っぽく、かわいらしい雰囲気があります。マカロンの袋にはBnheur(ボンヌール)と書いてありました。ギフトの中にマカロン用のカードが入っていましたがそのカードによるとボンヌールは「幸福の味と彩 り」という意味のようです。この字体がエレガントとかわいらしさの中間くらいの雰囲気があり、気に入りました。

マカロンは6種類ありました。ひとつ180円だったと思います。バニラ、モカ、チョコ、ラズベリー、レモン、ピスタチオがありました。私はこの中から、モカ、チョコ、ラズベリー、レモンを選びました。どれも、その生地にあったバタークリームやジャムをサンドしていました。 生地はアーモンドの香りが強くて、ざっくりした甘いものでした。系統としては先日食べたテオブロマのマカロンに似ていると思います。色は全体的に淡いパステル調で上品な感じでした。

マカロンは衝撃に弱く割れやすいお菓子のために、マカロンの下には紙パッキン(紙でできているクッションです。)を敷いていました。 クッキーの詰め合わせは、やや大きめのクッキーが5種類入っていました。内容はシンプルで、バニラ、ココア、ゴマのクッキーなどが入っていました。黄色の紙に青い色で、お店のロゴ、イラストの入ったパッケージを使っていました。このクッキーの詰め合わせは400円くらいだったと思います。全部違う種類のクッキーなので、いろんな種類のお菓子を送りたいときなどには見栄えがしていろんな味を楽しめるので、最適だと思います。

ギフトの箱は純白で、包装紙は白くて、お菓子のレシピとデッサンのメモのようなデザインでした。サーモンピンクのリボンを縦にかけていました。紙バックは白にパティシェの横顔とお店のロゴがデザインされていました。全体的に白と金色を基調にした大人っぽいものでした。

このベルグの4月のギフトの特徴は、デザインのかわいらしさと上品さをうまく組み合わせているところだと思います。かわいらしいだけでは贈り物としてカジュアルすぎるし、上品なものだけではちょっとおもしろくないと言うか、遊び心が少ないような気がします。この両方を組み合わせることで、ギフトをあけたときの楽しさやきちんとした贈り物を頂いたという印象をあたえることができるのではないでしょうか?

本当にラッピングは大事なものですね。お菓子に味や香りだけではなく、見る楽しみ・食べてみたいという衝動を起こさせる側面 を与えます。ラッピングによってお菓子の魅力がさらにアップするということがよくわかります。


セラセゾン 営業時間/10:00〜19:30 月曜日と月1回日曜日
神奈川県相模原市中央6-13-1-101 TEL:042-769-7355

セラセゾン焼き菓子今回のお店はセラセゾンです。レストランであるキハチのお菓子部門のシェフパティシェを永年勤めていた清水康生さんが独立して最近オープンした新しいお店です。

セラセゾンとは「今が旬」という意味らしいです。旬の食材を用いたお菓子づくりをしていこうということだと思います。 キハチというレストランのコンセプトの中には、枠にこだわらないことと、安全な食材を用いるという点があげられます。キハチのお菓子部門もそれと同様の姿勢でお菓子を作っています。

清水シェフが用いる食材にはフランス菓子にはあまり使われないものが多くあります。例えば、黒砂糖、ごま、ユズ、和三盆糖、ライチ・・・などなど日本やアジアの食材も上手に取り込んでいきます。清水さんが独立したお店でもその姿勢は保たれたままでした。

前々からこのお店に行きたい行きたいと思っていたので、今月の焼き菓子はこのお店にするぞと意気込んでいたのですが、お店に入ると軽く興奮してしまい肝心な焼き菓子のギフトを買い忘れてしまいました。

そのため今回はバラで買った焼き菓子の紹介になります。大変申し訳ありませんが、ご了承下さい。

購入したのは、抹茶のダックワーズ・キャラメルのダックワーズ・和三盆糖と白小豆のフィナンシェ・マドレーヌ・黒ゴマのフロランタンです。価格帯は120円〜180円でした。かなり買いやすい良心的な価格だと思います。

ダックワーズは2種類買いました。形は長方形でした。ダックワーズは小判型のものが主流なので、珍しいと思います。ちょっとすました感じに見えます。 抹茶味の方は一度キハチで買って食べたことがあって、すごくおいしかった記憶があります。それで今回も購入したのですが、やっぱりおいしかったです。見た目はそれほど鮮やかな色をしていなく淡い草色をしているのですが、生地を割ってみると鮮やかな抹茶の色が表れます。そして、サンドしているクリームも抹茶クリームで小豆がいくつかはいっていました。食べると、生地はとってもふんわりしっとりしていて、抹茶の香りと風味が口の中に広がります。小豆も程良いアクセントとなっていました。 キャラメルのダックワーズはプレーンなダックワーズ生地にキャラメルクリームがサンドされていました。こちらの生地もふわふわ系でした。生地の表面 と中との食感の差はそれほどなく、表面はかすかにサクッとしているくらいでした。キャラメルクリームはかなりキャラメルの味が主張していました。これこそキャラメルだという味。どちらかというと、苦さより甘さが強かったと思います。しっかりと主張はしているものの優しくてマイルドな味でした。ダックワーズはどちらともおすすめです。

セラセゾンの紙袋和三盆糖と白小豆のフィナンシェには、和菓子の高級素材である和三盆糖を用いています。(和三本盆糖の生産地は四国地方で、さとうきびの煮汁を煮詰めて結晶させ、お盆の上で霧をかけながらもみまぜ粒子を細かくして乾燥させたものです。)丸くて小さい形をしていました。色は黒いので、一見チョコレート系のお菓子に見えます。中には一瞬クルミが入っているかと思いましたが、白小豆が入っていました。珍しい焼菓子ですが食べみるとそれほど違和感がないです。こくのある和菓子を食べているかのようです。やはり日本人に慣れ親しんだ素材なので、すんなり食べられるのだと思います。和三盆糖を使っているためかちょっと上品な感じもして、緑茶と食べたいお菓子でした。

マドレーヌはぷっくりした貝型でした。ちょっとふとっちょでかわいい形です。卵とバター・柑橘系の香りが優しく香り、子供のころを思い出すような味でした。(小さいころ食べたスポンジケーキやホットケーキの香りや味を連想させる感じです。)冬にはマドレーヌにユズを入れるそうです。

黒ゴマのフロランタンはクッキー生地の表面に黒ゴマが一面ぎっしりと敷き詰められています。ほんとにゴマだらけで真っ黒で初めて見る人はぎょっとするかもしれません。これは表面 が湿気ていたのでゴマが歯の周りにまとわりついてしまいました。たぶん焼きたての時はゴマの香りと香ばしい味でとてもおいしいとは思うのですが。私の食べたものはあまりおいしくなかったです。フロランタンは、焼きたてが一番風味がよくておいしいものなので、そのときのおいしさをいかに保つかが重要だと思います。実際おいしいフロランタンをあまり食べたことないです。どうしてもキャラメル部分がべとべとになってしまうようです。

焼き菓子はどれも透明なセロハンに入っており、金色のシールか、オレンジ色のシールを貼ってありました。金色の方は、お店のロゴが入っていました。オレンジ色の方には、人形とセラセゾンをモチーフとしているらしい家のイラストが入っていました。まだ新しいお店なので、これからもう少しシールやリボンなどの包材関係も種類が増えていくと思います。

お店の紙袋ですが、鮮やかなオレンジ色にお店のロゴが緑色で入っていました。持ち手も緑色でした。ケーキ屋ではオレンジ色を使うところはあまりないので珍しいと思います。このお店はリゾート地をイメージしているらしいので、楽しくて、明るい雰囲気を出すためにこの色を使っているのだと思います。

ショップカードは白地に緑色で、お店のロゴと文章が書かれています。ロゴの横には赤い色でラズベリーが2つ描かれています。これがとてもよいアクセントになっていると思います。緑と赤という対照的な色を使っているので、色彩 的によく映えるし、フルーツを描いていることでおいしくてみずみずしいフルーツのお菓子を作っているイメージを起こさせまると思います。白と緑を基調としてほんの一部に赤い色を使っているので、とてもシンプルなのですがリズム感のあるデザインだと思います。

焼き菓子はどれも気取った感じがしない優しいものでした。和の素材が多く使われているので年輩の方でも気に入ると思います。 個人的にはダックワーズが一押しです。私の理想のダックワーズとはちょっと違いますが、しっとりふんわりしていて風味もよいです。サンドしているクリームは香りも味もよくておいしいです。日本人好みのダックワーズだと思います。



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