佐賀県では「まるぼうろ」というお菓子が根強い人気をほこっているらしく、まるぼうろの専門店があるくらいのようです。
そこで、フリアンのシェフは佐賀県の人々が昔からなじみのあるまるぼうろをイメージしてふりあぼうろという焼き菓子を開発したようです。
形はまるぼうろのようにやや大きい丸い形をしています。生地は卵白にグラニュー糖やアーモンドプードルをを加えたもので、表面にきな粉を振っています。ダックワーズより、しっとりふんわりした優しい口当たりで、きな粉の香りがほんのりします。
洋菓子なのですが和菓子に通ずるものがあり、お茶菓子としても向いていると思いました。アーモンドときな粉というものは全然違う素材ですが焼いたときの香ばしさに共通するものがあり違和感なくしっかりと一体感を持っていました。
包装は半透明の袋で明るいオレンジ色にお店のロゴマークがはいっています。明るくて親しみやすいパッケージだと思います。一枚ずつ個包装されていました。賞味期限は2ヶ月感くらいのようです。それなのでおみやげ物にも向いていると思います。
その他にフリアン(フィナンシェ)と小さな紙製のカップに入ったケーキ、クッキーが何種類かはいっていました。いろんな味があるようですが、今回食べたのはキャラメルとカシスのフリアンと、アーモンドとオレンジとチーズ味のカップケーキです。
フリアンは やや大きめの正方形をしており、とてもバターのしっとり感があります。いろんな味があるようで、カシス味なんてあってちょっとびっくりしたのですがどういう風にして味を付けているのか不思議でした。
カシス味だからといってカシスの色をしているわけでもなく普通のフリアンの色をしていました。 カップケーキは小さなバターケーキのようで軽くひとつ食べられるくらいの大きさです。
フリアンより食感は軽くあっさりとしていますがやはりこちらもしっとりとして口溶けのよいケーキです。私はこの中でチーズ味のものが気に入りました。
チーズのしょっぱさとケーキの甘さが丁度よく、昔よく食べたチーズマフィンを思い出しました。
クッキーは2種類入っており、ひとつはナッツの入ったココアのクッキーにチョコレートクリームをサンドしたものでした。クッキーはそれほど甘くなくほろ苦い味で食感はほろほろと崩れやすいもろいものでした。
サンドしているチョコレートの味もややほろ苦く、全体的にそれほど甘くないクッキーでした。
チョコレートクリームがやや多めにはさんであるのでチョコレートの味を堪能できます。もう一つはプレーンなクッキー生地にチョコチップを混ぜたものです。周りにグラニュー糖をまぶしたもので、とても甘いバニラのような香りがします。食感はざくざくとしたものでちょっと懐かしいようなホームメイドのような味わいです。
焼き菓子が入っている箱は淡い黄色い箱で、やや深みのあるものでした。箱の底には紙パッキンが敷いてあり、これも黄色い色でした。
焼き菓子の色も黄色〜茶色い色合いのものが多いので全体的に色の統一感があり明るい印象を受けました。
包装紙は薄い黄色っぽいベージュで赤いラフィットヤーン(紙で出来たようなリボンです。)でリボンしていました。包装紙の色に深みのある赤がとても映えていました。
このお店のお菓子は、地域のお客さんのことをよく考えて作られているように思います。
東京のお菓子にあるようなつんとした感じがなく、暖かく家族全員でわいわい言いながらお茶の時間に食べられるようなほのぼのした雰囲気がありました。特にお店の看板商品であるふりあぼうろは子供から年輩の方まで日本人の味覚にあったお菓子だと思います。
このお店のシェフは東京などで修行されてきた方ですが、やはり自分のお店の環境、お客さんのことを考えながらお菓子を作られているなあと思いました。
最近は東京、神奈川からもお菓子の注文を受けるようになったと言うことです。佐賀県のあるお菓子屋さんが作っているお菓子がこうやって離れた地域で食べられているのも素敵なお話ですね。
〜フリアンのシェフからの意見をもとに追加します〜
・フリアンのフレーバーにはドイツ製のフルーツフレーバーを使用しているようです
。
・カップケーキの方は「パン・オ・ブール」という商品名です。チーズやアーモンド 、チョコレートなどの種類があったのですが、チョコレートのパン・オ・ブールには
、ロースト・カカオ・ニブというカカオ豆の粒が入っているようです。
・サブレは、2種類入っていたのですが、バニラの風味がする方は、カレ・ディアマ ン”(四角いダイアモンド)という名前で、こちらにもカカオ・ニブが入っています
。もう一 つのサブレには、ヘーゼルナッツのはいった生地です。生地とクリームはチョコレー トを使用 していますが、こちらはフランスのオペラ社のビターチョコレートを用いています。
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