私は、子供の頃からアンディウォホールに憧れていてポップアートが大好きした。
それと同時にファッションデザイナーのイヴサンローランにも、とにかく憧れていたのです。
アンディウォホールなどのポップアートを見ると分かりやすいのですが、ポップアートはシルクスクリーン(版画の一種)などを使い、くり返しそのイメージを何度でもオリジナルとして(コピーではない)再現できます。
また、ある物を別のマテリアル(素材)などで構築したり、箱やガラスといった物をメタファー(隠喩・〜に見立てるという意味)として構築して作品にします。
お菓子も一緒で全く同じ物がショーケースに並びますよね。
縦一列に同じお菓子が並び、くり返しくり返しあるイメージが再現してあります。
この点にポップアートと同じ感覚を感じたのです。私はこれを中学生の時に感じていたので、今考えるとかなり変わった子供だったな、とは思いますが(笑)。
そこで食べられるポップアートとしてフランスのお菓子をとらえ、この職業を選びました。
サンローランが僕が生まれた1967年に30才でパリ左岸(リヴゴーシュ)に「イヴ.サンローラン.リヴゴーシュ」を出したので僕も30才で「パティスリー リヴゴーシュ」を出しました。
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