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vol.005 キルフェボンパティスリー事業部部長

11年前、どこにもない新しいスタイルのパティスリーが静岡に誕生した。そして8年前に東京に進出。現在では女性を中心に大人気のパティスリーとなったキルフェボン
11年前、キルフェボン第1号店に入社して以来、キルフェボンと共に成長し続けている女性がいる。
現在ではキルフェボンパティスリー事業部部長を務める柿畑江里さんがその人だ。


高校時代には大学進学を考えていたのですが、これがうまくいかず、短大に進んだのです。 その当時は、はっきりとした将来像はまだ無かったですね。それでも短大では「仕事に結びつきやすいだろう」と思い、商学部を専攻しました。

でも学校の勉強をしていても、なにか違うなあと思うことが多くありました。
ですから、短大時代はとにかくアルバイトをしました。アルバイトをしながら「自分のやりたいこと」を探そうと思ったのです。

お菓子作りは幼い頃から好きだったわけではないのです。

私が初めてお菓子を作ったのは、短大時代なのです。
それまで、お菓子作りはほとんどやったことがなかったのですが、楽しさに目覚めましたね。

それからは、親に嫌がられるくらい(笑)自宅でしょっちゅうお菓子を作っていました。材料をわざわざ取り寄せたりもしていました。
お菓子を作っては友人に食べてもらっていました。「おいしい!」と喜んでくれることが本当に嬉しかったのです。

その時に
「お菓子づくりは人を幸せにできるんだ!」と感じました。

それからです。私がお菓子を作る仕事に就こうと思ったのは。

氏名 柿畑 江里
年齢 31歳
職業 キルフェボンパティスリー
事業部部長

20才

キルフェボン1号店にアルバイトとして入社。後に社員に。
22〜
25才
東京進出第1号店である青山店の店長を務める
26才 京都店のオープンにともない初代店長に。約1年間を京都で過ごす。この時期に全店舗の統括店長となる。
27才

銀座店の初代店長として東京に戻る。

28才 パティスリー事業部部長として全店舗の統括に専念する。
29才 二子玉川店・名古屋店のオープンを手がける。それぞれの初代店長は青山店で育てたスタッフに任せ、全般の指導にあたる
31才 キルフェボンパティスリー事業部部長として活躍中
キルフェボンのHPはこちら

キルフェボンのことは、友人から「かわいいケーキ屋があるんだよ!」と教えられて知りました。

当時私は富士市に住んでいました。電車で静岡市には行ったことも無かったのに、キルフェボンに行くために1人電車に乗って1時間かけて静岡市へと向かいました。

キルフェボン(第1号店)は9坪くらいの本当に小さいお店でした。
そして、私はお店に入った瞬間に、素朴で暖かい雰囲気・色鮮やかでフレッシュなフルーツのタルト、見るもの全てに一目惚れしたのです!


絶対このお店で働きたい!」
そう思いました。

その後お店に連絡したのですが、「今はスタッフ募集してないよ」と断られました。

それでも何度も電話して、どうしても働きたい想いをアピールし続けました。
そうしてようやくアルバイトとして入社することが出来たのです。

▲旬のフルーツをたっぷりと使ったタルトがキルフェボンの商品の特徴。
10〜15種類の定番商品に加え、旬のフルーツを使った季節の商品が随時10〜15種類そろう。


入社してしばらくは、接客・販売、製造の仕事を担当していました。

キルフェボンでは、通常のパティスリー(ケーキ店)と異なるものがあります。
それは、店内中央にあるショーケースです。

ケーキ屋さんは普通ショーケース越しにお客様の注文を待っています。でもキルフェボンのショーケースは店内中央にあるため、お客様のすぐそばであれこれ話をしながらケーキを決めていくのです。

お客様とのコミニュケーションを大切に、ケーキを選ぶ楽しさ・買う楽しさを味わって頂くのがキルフェボンのスタイルなのです。


店長というポジションに就いてからは、それまでと同じような仕事をすることはもちろん、各スタッフの育成に力をいれてきました。

私は、とにかく「お客様にどれだけ笑顔でお帰りいただけるか。」を考えていました。そしてこの意識を他のアソシエ
にも同じように持つべきだとも思っていました。

その他のことに関してもアソシエに高い水準のレベルを求めていたので厳しい店長だったと思いますよ。

そうした時期もありましたが、様々なアソシエと共に仕事をしながらだんだん分かってきたことがありました。
アソシエ(Associer)はフランス語で「仕事仲間」という意味です。
キルフェボンでは、スタッフのことをアソシエと呼んでいます。

アソシエとしてのレベルを高めながら、皆が協力し合ってよいお店を作りあげるには、「厳しい」だけではなく「感謝」の気持ちが大切なのです。

それに気付いてからは、自分とアソシエそしてお客様、お店全体としての一体感を作り上げることが自分の一番の課題となりました。

現在は、常に同じ店舗にいるわけではありません。
各店舗をまわって、改善点を指摘したり、アドバイスをすることが多いです。

その際には、スタッフから話をよく聞いたり、お客様に混じって店舗の様子を確かめたりすると共に、自分で実際に製造・接客に従事します。

やはり人の話を聞いたり、お店を外側から見るだけでは充分には分かりません。
そのため、実際自分も他のアソシエと共に同じ空間で働いて肌で感じるように努めています。

アソシエとコミュニケーションをとりながら現場の雰囲気を感じ取ることも大切。▲

また静岡の本社では、お店の方針や今後の展開、フェアの企画から展開、新商品開発、ディスプレイについて等、様々なミーティングを行っています。

現在は東京と静岡での仕事が半々くらいの割合で、行ったり来たりしています。

▲お客様はアソシエに相談しながらケーキを選ぶ事が出来る。親しみやすく、明るいアソシエ達と、話しながら楽しくケーキを選べるのがキルフェボンのスタイル。



毎日同じ様なスケジュールではないのですが、大体3パターンに分かれています。

★各店舗を周り、現状を把握する。店長や各アソシエに対してアドバイスを行う。

★店舗で製造・接客を行いながら、スタッフの指導育成をする。

★本社(静岡)で、今後の展開、フェアの企画から展開、新商品開発、ディスプレイ等に関するミーティングを行う。

時間的には8:00〜21:00くらいのスケジュールです。(間に休憩時間が1時間程度入る。)

お店の周りは生き生きとしたグリーンに囲まれている。 白い壁にブルーグリーンの色が良く映えている。▲


基本的な姿勢は昔から変わりません。お菓子を通じて人を喜ばせたい、幸せにしたいという気持ちが根底にあります。

ただ単に作って売るのではなく、ケーキをもらった人も、そして差し上げた人もどちらも嬉しくなってしまうようなケーキを提供したいです。

「 キルフェボンの雰囲気を楽しみたい」
「おいしいケーキを食べて幸せな気持になりたい」
「あの人の喜ぶ顔がみたいなあ」

というお客様の笑顔を常に想像することが大切だと思います。

私は、キルフェボンのケーキを通して「いかにお客様に楽しく過ごしてもらえるか?」をいつも考えています。

▼アンティーク風の小窓からキッチンで働くアソシエ達の様子がうかがえる。▲

そのためにも、お客様の求めているもの、考えていることにいかにすばやく「気付き」そして、そこに先回りしてサービスを提供するということを大切にしています。

ですからお客様がキルフェボンという空間で、キルフェボンの雰囲気を味わい、おいしいケーキや私達アソシエに出会うことで、幸せな気持ちになったり、喜んで下さることがとても嬉しいです。

また現在はパティスリー事業部部長という立場ですが、キッチンでアソシエを指導しながら仕上げをすることもありますし、新商品の試作に関わることもあります。
そんなときは、「やっぱり私はお菓子作りが好きなんだな」と思うのと同時に「キルフェボンの仕事ってすばらしいなあ」と改めて感じますね。

新商品の試作は、やる気さえあれば、誰でもできます。
そして試作が通れば自分の考案したケーキが店頭に並ぶのです。

これは、私だけではなく他のアソシエにとっても大きなやりがいでもあり、喜びだと思います。

▲キッチンではバンダナをキュッとしめたアソシエ達がてきぱきと製品を仕上げている。
次々にフレッシュなタルトが仕上がってショーケースへと運ばれる。




私は本当にキルフェボンが大好きなので、いろんな方にキルフェボンを知ってもらいたいのです。

ですから東京に進出する際も、自分ほどキルフェボンを好きな人はいないだろうから

「私しかいない!」

という気持ちで店長に立候補しました。

キルフェボンは今年の夏、仙台に出店します。
これからも各地に出店する計画があります。

こうやって静岡から始まったキルフェボンが各地に増えてきました。これからもより多くの方にキルフェボンの魅力を伝えていきたいと思います。


あと、個人的な願望ですが、

「30代のアソシエだけのキルフェボン」

をつくりたいです。(笑)

現在のアソシエは20代が多く、若くて明るくて楽しい雰囲気ですが、30代ならではの「味のあるキルフェボン」もいいとは思いませんか? 

30代にもなると、人生経験も積み重なり、人に対する気遣いもでき、サービスのレベルも高いのです。話をしていてもすごくおもしろいんです!

最近そんな夢を30代のアソシエ達と語っているんですよ。

▲キルフェボンのお店には様々なアンティークの家具やグリーン、雑貨等がディスプレイされている。これもキルフェボンの魅力のひとつだ。


-この仕事に必要な適性をあげるとしたら?-

こんな人が向いている。」

という事はないと思います。誰にでも可能性はあります。

その可能性を自分で限ってしまわないで、自分がみたい、知りたい、やってみたいということに対して積極的に行動することが大切だと思います。

また、私からみて成長する鍵は、「素直」である事だと思います。周囲から言われたことに対して、素直に意見を聞くことができるアソシエはどんどん成長していきますね。


▲以前はアソシエをしていた2人がディスプレイ部の専任として、店舗のディスプレイを任されている。
キルフェボンのディスプレイは日本の四季を意識しているそうだ。各店舗ディスプレイが違うので、巡って見るのも楽しい。

-この仕事を目指す方へのアドバイスをお願いします-

パティスリーの仕事は一見華やかでとても楽しそうに見えるかもしれませんが、当然精神的にも体力的にも大変なことがあります。

そのために途中で辞めてしまう人も多い業界です。

でも、1,2年やってみて、分かったような気になって辞めてしまうのではなく、とにかく3年は続けて欲しいと思います。
続けることで、見えてくる景色が変わってきますから。

そして、常に明確な目標を持つことが大切です。「その目標を達成するんだ!」という強い信念を持ち続けることが大切だと思います。



電話 住所
銀座店 03-5159-0605 東京都中央区銀座2-4-5
青山店 03-5414-7741 東京都港区南青山3-18-5
代官山店 03-5457-2191 東京都渋谷区恵比寿西2-18-2
二子玉川店 03-5797-3205 東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋S.C 南館B1F
静岡店 054-205-5678 静岡県静岡市両替町2-4-15
名古屋店 052-259-7675 愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋南館1F
京都店 075-254-8580 京都府京都市中京区木屋町通三条上ル恵比須橋角
浜松店 053-455-3019 静岡県浜松市池町222-18
仙台店 022-212-2152 宮城県仙台市青葉区中央2丁目7-28 メルビル1F

 

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