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パティシエが活躍する場はパティスリーだけではない。レストランパティシエの存在がある。レストランではお客様が食べる直前にデセール(デザート)を作り上げるという瞬間的なおいしさを提供する。 今回は、イタリア料理店「アロマクラシコ」のパティシエを務める捧さんをご紹介。
今考えると、もともと図工や工作など何かものを作り出すことが昔から好きでした。 高校時代になると、自分で何かを作る仕事をしたい、手に職を付けたいと自然に思っていました。 そこで料理かお菓子を作りたいと思っていたのですが、お菓子を作る仕事をしたいなと強く思うようになりました。 料理ではなくお菓子を選んだ理由は、自分自身が甘いものが好きなこと、手先が器用だったこともあるのですが、お菓子が人を喜ばせたり、楽しませたりできると感じたからです。
お菓子は「記念日」だとか「楽しい時」に食べる機会が多いですよね。 お菓子を作ることで、そのお菓子を食べた人たちの楽しい時間を演出したり喜ばせたりできる。そんなお菓子を作るパティシェの仕事を「いい仕事だな。」と思いました。 そのため、高校を卒業後、東京国立市の辻製菓専門学校に入学しました。それまで、お菓子を作る経験はほとんどなかったものの、実際授業でお菓子を作ってみて、とても楽しいなと感じました。また、自分が作ったお菓子を知人に食べてもらうととても喜んでくれました。 そこで、改めて「やっぱりお菓子を作ることはとてもいい仕事だし、これを職にできたら楽しく仕事ができるんじゃないか。」と強く感じました。 専門学校を卒業間近、第一に就職先として希望したのは、「レ・アントルメ国立」でした。そこで、シェフに就職したいとお願いしたのですが、その当時は採用の予定が無かったために、残念ながら就職はできませんでした。 その後、製菓関係の本をいろいろと調べてみると、レ・アントルメ国立のえび澤シェフはルコントで修行した経験があるということが分かりました。
11:30〜15:30
自分が考えたデセールが皿の上で形となり、それをお客様が食べて喜んで下さる時が一番嬉しいですね!
アロマクラシコは、 オープンキッチンなので、お客様の顔がキッチンから見えるんです。自分の作ったデセールに対して、お客様がどんな反応をしているかをいつも気にかけています。
特に新しく作ったデセールでが登場する初日の1皿目は、お客様の反応がとても気になりますね。
お客様の顔が見えない場合にも、サービスのスタッフに頼んで、お客様の声を聞いています。
デセールを食べたお客様から「おいしかったよ。」という声を頂いたり、お客様が嬉しそうな顔をしながらデセールを食べて下さることが一番嬉しいですね。
やはり、自分が作ったデセールでお客様が喜んでくれる気持を感じながら仕事をしたいなと思うし、こうやって喜んでもらえるとこの仕事をやっていて本当に良かったなと思いますね。
いつ、どこで、というところまで具体的には決まっていませんが、イメージとしては、地域に根ざしたお店を作りたいです。
そして、お客様が「いつきても、このお店に来たらおいしいケーキが食べられるよね。」と喜んで下さるようなお店をやりたいと思っています。
それから、フランスにも行ってみたいんですよね。フランスの地方菓子に興味があるので、できれば独立する前にフランスに行き、様々な地方のお菓子を見てみたいと思っています。
そして、今までのパティスリーと、レストランで経験したことを活かしたお店にしたいです。
最初はテイクアウトのみのお店になるかもしれませんが、後々、皿盛りデセールも提供できるといいなと思っています。
それから、目標を持つことも大切ですね。その目標を達成するには何が必要か?を考えながら仕事をすると自然に目標に近づいていけますよ。
そして、シェフが言ったとおりに行動するだけではなく、「自分で考える力」を身につけて欲しいと思います。いつでも自分のアイデアを提案できるように常に「考える」ことが大切だと思います。
とにかく、やれば楽しい仕事なのでやって損はないと思いますよ!