子供の頃、母親がアップルパイやシュークリーム、プリン等いろんなお菓子を作ってくれました。それを真似してよく姉とお菓子作りをしていましたね。
それでも、お菓子の道に進むつもりはありませんでした。高校卒業後は、絵が好きだったこともあり東京の美術大学に進学しました。
でも、勉強していくうちに、「デザインを仕事にするのは何かが違うな。」と思い、その後地元の福岡に戻りいろんなアルバイトをしていました。
そのアルバイトのひとつですが、カフェベーカリーで接客アルバイトをしていました。そこは、パンを作る厨房が併設されたカフェでした。
私は接客も好きでしたが、パンを作る様子を見ているうちに、すごく面白そうだと思ったのです。今までパン作りはほとんど経験がなかったのですが、店長に何度もお願いして製造へと異動させてもらいました。
実際にパン作りをしてみると、すごく楽しかったです。今まで接客や販売のアルバイトばかりやっていたけど、「私は、作ることがすごく好きなんだ!」ということに気付きました。
そこでの仕事も楽しかったのですが、カフェで働きたい、カフェのお菓子を作りたいという気持がだんだんと強くなってきたので3年働いた後、新しくオープンするカフェのキッチンで働くことになりました。ちょうどカフェブームがやってきた頃です。
そのカフェでは、比較的自由に任せてもらえたので、スタッフと相談しながらカフェのスイーツメニューを考案しては、いろいろなお菓子を作っていました。
そうしていくうちに、きちんとお菓子の勉強をしたいと思い始めました。福岡のケーキ屋さんもいくつかまわったのですが、自分が働きたいと思うお店がなかったことと、大学生の頃東京に住んでいて東京が好きだったこともあって、28歳で上京しました。
特にあてがあったわけではないのですが、「まずは東京に行こう!」という勢いで上京しました。
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