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-世界のクリスマス菓子-

もうすぐやってくる楽しいクリスマス。
クリスマスにはケーキを食べる方も多いと思いますが、ケーキ以外にも今年はこんなお菓子たちに注目してみてはいかがでしょうか?

お祝い事に欠かせないのが甘いお菓子ですが、さすがにクリスマスは世界のいろんな国で様々なお菓子が食べられています。

最近は日本でもよく見かけるようになった、シュトーレンやパネトーネのほかに、まだまだあまり知られていないものまで、写真とともにどんなお菓子か紹介していきます。
(写真のないお菓子は準備でき次第掲載予定です。)


  
■ブシュ・ド・ノエル

ブッシュは木や切株、ノエルはクリスマスを意味します。木の形をイメージしたクリスマスケーキです。クラシカルなタイプはアーモンド風味の生地にバタークリームを巻き込んで、表面に木目模様やツタの飾りやメレンゲでつくったキノコなどをデコレーションします。
最近では、より軽やかな口当たりのムースを使ったタイプが多く見られます。

なぜこのような形になったかは大きく分けて4つの説があります。
「貧しい青年がクリスマスプレゼントを買えず恋人に薪を贈ったから」、「キリストの誕生をお祝いして暖炉に薪をくべて燃やしたということから」、「クリスマスに燃やした薪の灰が厄除けになるから」、「樫の薪を暖炉に燃やすと一年中無病息災でくらせるという北欧の神話から」などそれぞれなるほどと思う説ですね。
■プレデル

フランスの北西部アルザス地方でクリスマスの時期に食べられるクッキーの総称。

ブレデルと一口にいってもいろんなタイプがあり、アニスいりのもの、香辛料いりのもの、プレーンなバター風味等々。
写真のものは寒い冬を暖めてくれそうなスパイス類(シナモン・ジンジャー・クローブ・ナツメグ)を加えたタイプ
※アルザス便りでもプレデルとプレデル専門店の写真を紹介しています。

■ベラベッカ

別名パンドポワール(洋ナシのパン)と呼ばれるお菓子。フランス北西部のアルザス地方で冬に食べられるお菓子。

生地のほとんどがドライフルーツやナッツで少量のつなぎで形をなしているので、かなり濃厚な味。寒い冬にはフルーツが食べられないため、ドライフルーツのお菓子を食べるのかもしれないですね。

ベラベッカはその名の通り洋ナシが使われています。そのほかにレーズンやイチジクプラムなどのドライフルーツが使われます。ナッツはアーモンドやくるみ、ピスタチオなどがつかわれるようです。ほんのりスパイスで風味をつけることもあるようです。
非常に濃厚な味なので、薄くスライスして少しずつ食べてフルーツの恵みを味わいます。

  
■パネトーネ

大きな円筒形の発酵菓子。ふんわりしっとりのリッチな味わいの生地にレーズン、オレンジピールなどが入ったほんのり甘いパンです。「パネトーネ菌」を使って発酵させるのが特徴。

パネトーネ菌とは、生まれたばかりの子牛が初乳を飲んだ後の腸内物質から取り出した菌を小麦粉と混ぜ合わせて作る自然酵母。この酵母は非常にデリケートで、気候が変わると生育が難しくなる。

イタリアミラノ発祥のお菓子といわれるが、現在ではイタリアからブラジルに移住した人々によってブラジルにも広く親しまれている。
■パンドーロ

パネトーネ同様イタリアで食べられるクリスマス菓子。イタリアのヴェローナ発祥といわれています。パネトーネのようにドライフルーツなどははいっておらず、生地そのものの味を楽しむお菓子です。卵黄がたっぷりはいっているため、生地は黄金色。そのためパンドーロ(金のパンの意)と呼ばれている。

高さのある星型の型で焼いて(かなり大きい!)、食べる直前に粉糖をふりかけて切り分けていただきます。


  

■シュトーレン

ドイツドレスデン発祥のお菓子です。ドイツでは、クリスマスの4週間前の日曜日からクリスマス前夜に向けて(この期間を「アドヴェント」と呼び、クリスマスに向けてクッキーを焼いたり、部屋の飾り付けをしたりと様々な準備を行います。
シュトーレンはそんなクリスマスを待ち望むアドヴェントに食べられる発酵菓子。
日曜日毎に少しずつ薄くスライスしたものを食べてクリスマスを迎えます。

シュトーレンにはレーズンやナッツがはいったタイプ、マジパンを棒状にしていれたもの(マジパンシュトーレン)、モーン(けしの実)を巻き込んだもの(モーンシュトーレン)やクワルク(チーズ)を使ったもの(クワルクシュトーレン)など様々な種類があります。作り手により様々な特徴がありますが、使用する材料やその配合によってシュトーレンの名称が法律で決められているところがドイツらしさを感じます。
※2007年に食べたシュトーレンをこちらのページで紹介しています。

■レープクーヘン

クリスマスの時期ドイツで食べられるポピュラーな焼き菓子。ドイツのニュルンベルグが発祥の地といわれていますアーモンド、スパイス、蜂蜜、オレンジやレモンのピールを合わせた生地をオブラートに塗るように盛って焼きます。

それをチョコレートやナッツでデコレーションし仕上げます。形は様々で写真のような円形のものからハート型やサンタ型など様々のようです。レープクーヘンの歴史は古く(14世紀にはつくられていた)元々は修道院で作られていたお菓子でした。、クッキーやビスケットの原型のお菓子といわれています。

※断面の写真も紹介しておきます。
■ベトメンヒェン

フランクフルト名物のクリスマス菓子。マジパンを包んだ生地の周りにアーモンドを3粒つつけた円錐〜三角錐に形作り焼いたの小さな焼き菓子です。
マジパンのおいしさをストレートに感じる素朴なお菓子。

元々フランクフルトの銀行ベトマンバンクの創設家ベトマン家の母親が作ったお菓子だそうです、3つのアーモンドは、ベトマン家の3人の息子を表しているとのことで表面にはり付けるアーモンドの数は3つでなくてはいけないそうです。
    

■バニラキッフェル

オーストリアでは、ドイツ同様、クリスマスまでのアドヴェントにシュトーレンを食べます。
そのほかに、たくさんの小さなクッキーを焼きます。そんなクッキーの中でも、皆に愛されているのが「バニラキッフェル」。バニラ、アーモンドの香りが食欲をそそる、サクサク軽い歯触りのクッキーです。
三日月型(写真はちょっとカーブが強いタイプですが、もっと三日月の形に近いものもたくさんあります。)に成形するのが大きな特徴です。

  
■クリスマスプディング

イギリスでクリスマスに食べられる伝統的なお菓子。ブランデーに漬け込んだたくさんのドライフルーツをメインに、ナッツやスパイス、牛脂など(最近はバターを使うことが多いよう)を混ぜあわせ蒸しあげてつくる。この材料を混ぜ合わせる際に、コインや指輪などを加え、このお菓子を切り分けた際自分の分に何が入っているかで占いをする遊びもある。

蒸しあげてしばらくおいた方が熟成しておいしくなるので、クリスマスの数か月前に仕込むのがよい。クリスマス当日には、再度蒸しなおしてアングレーズソースやホイップクリームを添えて食べるとおいしい。

  
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■ヨウルトルットゥ

イギフィンランドでクリスマスの時期に食べられているパイ菓子。正方形にかっとしたパイ生地の中央にプルーンなどの酸味がきいたジャムを絞り、周りに切り込みをいれて、風車のような形に成型して作ります。これは星の形を表しているとか。

フィンランドでは、クリスマスマーケットやスーパーでも多く見られますが、冷凍パイ生地を使用すると家庭でも簡単においしく作れるため手作りする人も多いよう。


  
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■トゥロン

メレンゲにはちみつとローストしたナッツをたっぷり加えたお菓子。フランスでは「ヌガー」と呼ばれてます。クリスマスの時期になるとスーパーにもずらっと並ぶ庶民的なお菓子です。

食感がかたいものとやわらかいものの2タイプあり、味はプレーンなものからココナツやチョコレート、ドライフルーツ入りなど様々なバリエーションがあります。良質のナッツがとれるスペインらしいお菓子ですね。


  
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■メロマカロナ

ギリシャでクリスマスから新年にかけて食べられる素朴な焼き菓子。
粉や砂糖、スパイス、油(オリーブオイルやサラダ油)を合わせた生地でくるみやアーモ ンドを砕いたものを包み込んで焼き、オレンジやレモン風味のシロップを含ませたお菓子。

生地にはオリーブオイルを加えているのでバターを使ったお菓子よりも軽い印象。スパイスと柑橘系の組み合わせはパンデピスにも通ずるものがありますね。


 
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